「梏印の黯き冥宮」概要
百合アンソロジーの最果て。頽廃と枯朽の不死百合小説アンソロジーになります。
オール一次創作、呪わしく愛おしいダウナー系百合小説です。
頒布について
コミックマーケット85
３日目（12/31,火曜日）西ら-38b「ノップマット」（委託）- ３日目（12/31,火曜日）東ノ-35a「アズリリウム」（委託）
通販開始しました。
どうぞご利用ください。
500円/A5/96ページとなります。
執筆者＆内容
- 表紙：ゆう(@yu1014) pixiv
- 文：黒岡春日(Twitter:@chrorograph) インディアン・サマーにはうってつけの冬 はてなダイアリー
絵：いなもと(Twitter:@livebong)
「カレンダー」 p4-p13 本文冒頭サンプル(pdf)
家を飛び出した女子中学生のわたしは、ストリートミュージシャンのミサキさんと出会う。
思い出したくもない曲を弾いていた彼女は、私を家へと連れ帰って言う。
彼女は吸血鬼だと。 - 作：伊西殻(Twitter:@nankara_tr) AM7:50
「黄金に沈む棺桶」 p14-19 本文冒頭サンプル(pdf)
西部の町の外れには、今日も棺桶屋の金づちの音が響く。
棺桶屋のところに訪れるのは、長年の顔なじみの賞金稼ぎの女。
銃に生きて銃に死ぬ、そう言って憚らぬ彼女を見て、棺桶屋は静かに眉をひそめ。 - 作：河瀬羽槻(Twitter:@kwgs) 篤農ドラゴン
「裂かれた少女婚姻の刻限」 p20-p35 本文冒頭サンプル(pdf)
視線恐怖の気のある真衣は人形作家の峡歌と付き合い始める。
彼女の姿も、彼女の心も、時たま訪れる彼女の部屋も好き。
だけど、彼女の瞳は時折遠くを見るようになっていて。 - 作：浅井キャビア(Twitter:@A_Kyabia)
「雨傘と幻燈」 p36-p43 本文冒頭サンプル(pdf)
花音子が久しぶりに帰ってきた故郷。実家への道は覚束ない。
学生服の集団に導かれ、わたしは子供たちだけの縁日へと足を向けていた。
奇形ばかりの金魚すくいに迷い猫を商う天幕小屋、そして待ち人を商う籤引き屋。
わたしが引き当てるのは。 - 作：玉木サナ(Twitter:@juliet_n_z) pixiv サナにわ //
「神様のおしっこは金木犀のにおい」 p44-p61 本文冒頭サンプル(pdf)
王都から逃れた辺境の地。ウグネは生神様のミルガの世話をしながら、考える。
あの子は本当に生神様なのか。神様がいるならなんで国と王は守られなかったのか。
わたしは毎日彼女の第三の目を描く。わたしはその目が嫌い。見られてるはずないのに。
だけど、生神様のおしっこからは。言い伝え通りに、金木犀のにおいがする。 - 作：追田琴梨(Twitter:@tsuitakotonasi) はてな
「祭りのなごり」 p62-p69 本文冒頭サンプル(pdf)
十一歳の私は、胸に小さな秘密を持っていた。
小さな港でセーラー服の彼女と落ち合って。アイスを買って、坂を上って。
彼女は今日も高台からの景色を描き続ける。
来週は、この町の、夏祭りだ。 - 文：杜脇やさい(Twitter:@yazusai) 沈黙からの証だて
絵：精神世界(Twitter:@jyayb)
「むくろ鮮やか」 p70-p87 本文冒頭サンプル(pdf)
呪われた姫のベッドで眠るのは、秕緒の恋人で上司でこの研究所の存在理由、相原初冬。
彼女に毎朝愛と修辞を囁きながら、秕緒は助手として任命されたときを思い出す。
「わたしと同じ目をしてる」。
だけど、この研究所の存在理由たる相原初冬の「ゆりかご理論」は本当は。
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